「家庭内における省エネルギー行動と意識に関する研究」を日本建築学会大会他で報告しました
2016年9月
東京都市大学との産学連携で進めてきた<クラウド型HEMSを装備した分譲マンションにお住まいのお客様の省エネ行動に関する共同研究>の成果を、『2016年度日本建築学会大会』『BECC JAPAN 2016』『空気調和・衛生工学会 平成27年度大会』において報告しました。
今回の報告内容の骨子は以下の通りです。
- ・新築マンション(ブランズシティ品川勝島)の入居前後で省エネ行動の実行度を比較すると、入居後に実行率が増加した。
- ・既存マンション(東京・神奈川のブランズ8棟)において省エネ行動36項目を分析すると、子育て層、単身・DINKS、高齢者世帯で実行度が大きく異なる項目が見受けられた。
- ・既存マンション(東京・神奈川のブランズ7棟)において年間エネルギー消費量を分析すると、床面積のばらつきに関わらず消費量のばらつき度が小さい家族タイプ(末子が16歳以上)と、消費量のばらつき度が大きい家族タイプ(夫婦のみなど)の存在が認められた。
- ・室内の温熱環境に対する評価を男女で比較すると、女性の満足度がより高い傾向を示した。
今後は、アンケート調査とHEMSデータを拡充して共同研究を更に推進し、省CO2行動を誘導するための効果的な施策を明らかにしてゆく所存です。
- BECC JAPAN 2016(9月6日)
- 空気調和・衛生工学会 平成27年度大会(9月15日)